アメリカ合衆国(United States of America)への渡航に備えた予防接種

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 説明
地域概要 メジャーリーグや有名な観光地も多いことで日本とも親しみのあるアメリカ合衆国は、日本の25倍もの広大な国土を持ち、様々な気候があります。
また、移民国家多種多様な民族が暮らす国であり、人種別の比率は、白人、アフリカ系、アジア系、先住民など多くの民族が生活しています。
医療情報 一般的に医療レベルは高く、システムも発達していると言われますが、医療費は高額で医療保険しだいでその質も変わります。また救急車は有料です。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。
専門医は予約制の為、急病時に受診出来る医療機関は限られ、患者で混雑している場合が多いようです。
急病や大怪我の場合、「911」(警察や消防も同じ番号)に電話をかけると、平均5分程度で救急車が到着します。
気候 西海岸は、温暖な気候で、夏は北からの海流の影響を受けるため、比較的涼しい気候となっています。
また、内陸は夏に40度を超える日もある一方で、冬は空気が乾燥しており、日中暖かくても、夜の急激な冷え込みもあります。
ロッキー山脈の東側には大陸性の少雨で乾燥した地域で、東海岸は北部の冬は厳しく、積雪もあります。
東南部やフロリダ半島では夏から秋にかけてハリケーンが来ることがあります。
宗教 信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教
文化 アメリカには多くの移民が集まり、「人種のサラダボウル」とも呼ばれるアメリカでは、様々な文化や思想や信条などが存在しています。そのため、「アメリカン・ドリーム」に象徴される挑戦の意識や、自由・平等への意識も高いとされています。
気をつけたい感染症 A型肝炎、食中毒、O-157感染、サルモネラ感染症、ウエストナイル熱、デング熱、ハンタウイルス肺症候群、Q熱、ライム病、ダニ媒介性回帰熱、ロッキー山紅斑熱、ペスト、狂犬病など(渡航地域によって特に注意の必要な感染症がございます。)
推奨する予防接種 破傷風など ※米国の学校への入学・編入時には、州で規定された予防接種やツベルクリン反応検査などが義務付けられていることがあります。日本と米国では、必要なワクチンの種類や回数が異なっていますので注意が必要です。

米国の小児予防接種には日本の小児予防接種に含まれていないものや接種回数が異なるものもあります。例えば、A型肝炎等があります。アメリカに渡航する場合、過去に実施した予防接種または罹患歴が証明できなければ再接種が必要であったり、風風疹等に関しては血中の抗体価の記載も求められることもありますので、渡航前にご自身の予防接種歴の確認をして下さい。

                                       

 破傷風麻疹風疹A型肝炎B型肝炎日本脳炎狂犬病黄熱腸チフス髄膜炎菌性髄膜炎ポリオ流行性耳下腺円水痘肺炎球菌ワクチン
アメリカ渡航推進予防  ◎  〇  〇  〇    △  △    △        
日本の定期予防接種 定期 定期 任意 定期 定期 任意 任意 任意 任意 定期 任意 定期 定期
アメリカで実施され日本の定期予防接種でない感染症      〇            〇    〇    

◎:推奨 〇:長期滞在者、流行地域滞在 △:高リスク者

風疹・麻疹
風疹・麻疹ワクチン(MRワクチン)は接種回数や風疹・麻疹それぞれの抗体有無が求められる場合がございます。アメリカでは2000年に麻疹の撲滅が宣言されましたが、ここ最近25年間で最も多くの感染が広がっておりワクチン接種が強く呼びかけられ、2回接種が必要です。また、風疹においてはアメリカで排除認定があった一方で日本では流行しているため、アメリカへ入国する日本人の予防接種歴は注意されているといえるでしょう。接種歴があっても年数の経過と共に免疫が低下してきた人もいるため抗体検査を調べることや、渡航を計画している方で罹患歴がなく2回の接種歴がない場合は予防接種を検討してください。接種することによって、95%以上の人が免疫を獲得出来るとされていると言われており、2回接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫が付くと考えられています。

○破傷風
破傷風は、3回以上の接種で基礎免疫があるとされていますが、10年ごとの追加接種が推奨されています。その為、渡航前に接種歴を確認し10年以上接種がない場合や計3回の接種が確認できない場合は接種しましょう。

○A型肝炎
A型肝炎ワクチンは、日本では定期予防接種として実施されていませんが、アメリカにおいては子供の定期予防接種として定められ、2回接種されます。A型肝炎は全世界に分布しており特に発展途上国で広く蔓延していますが、アメリカ、日本などの先進国では実は成人の抗体保有率が低く、発症リスクが高まります。また、アメリカでは州ごとに感染状況も異なります。食物などからの経口感染や接触感染によって引き起こされますが、ワクチンによって予防可能な感染症の一つでもあるため、流行地への旅行者、医療従事者、男性同性愛者等のハイリスク者にあたってはワクチン接種を受けることが望まれます。

○B型肝炎
B型肝炎ワクチンは、アメリカの定期予防接種で定められており、3回接種されます。日本では最近の2016年から定期予防接種となったため、これから留学や赴任する世代は未接種の方が多いでしょう。3回接種で期間を要するためスケジュールに余裕をもって接種することをおすすめします。

○髄膜炎菌
髄膜炎菌ワクチンは日本の定期予防接種には含まれておりませんが、アメリカでは定期予防接種です。髄膜炎は主にアフリカのサハラ砂漠以南が高度流行地になりますが、近年アメリカでの発生も報告されています。特に大学生の罹患が問題となり、日本からの留学生が入学前にワクチン接種を求められることがあります。

○狂犬病
狂犬病ワクチンは3回の接種が必要です。狂犬病は日本などの一部の国を除き世界中で報告されており、致死率はほぼ100%の感染症です。アメリカでは都市部近郊でも様々な野生動物が生息しており、ニューヨーク市内では狂犬病に感染した野生動物が報告されています。特にアライグマの感染が多く、その他犬・コウモリ・キツネなどの哺乳類が狂犬病ウイルスを保有しております。動物に接触する機会のある方、流行地域に滞在する方に予防接種を推奨します。

〇ポリオ
ポリオワクチンは就学時に規定回数の接種を要求されることが多いです。日本では小児期予防接種として2回実施していますが、アメリカでは接種回数が4~5回になるように求められる場合がある場合もあるようです。学校等にお問い合わせの上、必要な回数の接種をご検討下さい。