クリニックブログ

2018.01.16更新

2015年の日本政府観光局のデータによると、上位5地域は
米国⇒中国⇒韓国⇒台湾⇒タイ
の順となっています。近年では、アジア諸国を訪問する者が増加傾向にあります。

当院でも最近は訪日される外国人の方の来院が増加傾向にありますが、日本からの渡航者で海外において体調崩された方は少なくないのではないでしょうか。一般的に、発展途上国に1ヶ月以上滞在した場合、何らかの健康問題が起こる頻度は50~60%と言われています。さらに、実際に疾病にかかる頻度は20~30%と言われています。罹患する疾病では感染症が最も多い状況です。

感染症を予防するためには、ワクチンの予防接種が有効な手段となります。海外渡航者の予防接種ですが、

・国際的に接種証明書が必要なワクチン
黄熱
髄膜炎菌

・渡航国や地域に応じて推奨されるワクチン
A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、狂犬病、ポリオ、大熱、腸チフス、髄膜炎菌、これら、ダニ媒介性脳炎

上記等が挙げられます。(当院では現在のところ黄熱のワクチンには対応しておりませんので、こちらをご参照ください。http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html )

また、ワクチンを選択する際に重要な指標を当院では下記のように考えております。

① 渡航者の状況
・年齢/性別
・健康状態/基礎疾患
・禁忌事項の有無
・予防接種歴
② 渡航先
・渡航国(制度や法律、現地の医療状況)
・渡航目的/渡航期間
・出発までの期間
③ ワクチン
・効果/副反応
・接種回数
・コスト
④ 疾患/感染症
・流行状況
・罹患率/致死率
・治療可能性

上記を加味して、接種ワクチンとその接種スケジュールの調整をしてプランニングを致します。

ここで注意が必要なことは、ワクチンの下記に当てはまる接種不適当者の場合は接種を行なっておりません。

・明らかな発熱を呈している者(※37.5℃以上)
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
・該当ワクチン液の成分により、アナフィラキシーを呈したことが明らかな者
・麻疹、風疹などの生ワクチンの接種対象者では、妊娠していることが明らかな者
・BCGの接種対象者では、外傷などによるケロイドが認められる者
・その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
等です。

当院でのトラベラーズ外来では接種前の予診票への記載と医師の問診から判断して、上記のような場合は接種をお断りしております。

これからの季節は、卒業旅行、海外赴任等で海外へ渡航される方が増加しますが健康で楽しく過ごすためにも適切な予防接種を行うことを当院では推奨しています。

 

投稿者: 医療法人社団 霞山会